ラミネート加工はいくつかの方法がありますが、よく使われるものとしてコールドラミネートとホットラミネートの2種類があります。そしてラミネートというとホームセンターや家電量販店で家庭用のラミネーター(パウチ)をよく見るためか、パウチ(ホットラミネート)をイメージされる方もおられます。
当店のラミネートは商品ページでも説明していますが、コールドラミネートといい、片面のみの加工です。
コールドラミネートは剥離フィルムを剥がした面が粘着層になっているので、粘着層を利用し、ラミネートとメディア(用紙)を圧着加工することができます。屋外看板に使われる物の多くがコールドラミネートとなります。[※1]
ではコールドラミネートとホットラミネート(パウチ)はどう違うのでしょうか。ポスター印刷ソクプリがラミネートについてご説明させて頂きます。
[※1]屋外でよく使われるラミネートとして他にUV硬化型の液状素材のリキッドラミネートというものもあります。
ホットラミネート(パウチ)
ホットラミネート(パウチ)はホットとあるようにラミネートフィルムに熱を加えて圧着させます。フィルム自体は一件粘着層がないように見えますが、内側が熱を加えると溶ける糊になっています。粘着がそれほど強くないために両面から挟み込むように加工し、用紙(メディア)の外側に数ミリのラミネートのミミが必要となります。素材がPETでできており熱を加えて加工することでラミネートフィルムが堅くなり厚みのあるものならプラスチック製の下敷きのような堅さにもなります。
コールドラミネート≪当店使用≫
コールドラミネートは片面がシール状になっていて、ラミネート機のローラーの自重を加え用紙(メディア)に圧着します。片面のラミネートなので耐水性は無いのでは?と思いがちですが、基本的にコールドラミネートは合成紙(ポリプロピレン)、PET、塩ビ(PVC)などの樹脂素材の用紙(メディア)に行います。用紙(メディア)自体に耐水性があるので長期的にみるとホットラミネートより耐水性に優れます。ただしマット紙や光沢紙など紙の素材の用紙(メディア)にラミネートをした場合はもちろんラミネートのかかっていない裏側は水に弱くなります。パウチと比べて加工後の堅さが柔らかいのも特徴です。
塩ビ素材でできておりUVカットの性能があり耐光性があるので屋外での使用にも向いており、糊付きのメディアに印刷することでパネルや窓に貼ることができ看板としてよく使われています。
コールドラミネートとホットラミネートの違いを動画にしたのでご覧ください。
コールドラミネート・ホットラミネート比較表
コールドラミネート | ホットラミネート | |
---|---|---|
素材(よく使われているもので) | 塩ビが多い | PETが多い |
耐久性 | ◎ | 〇 |
色あせ(耐UV性)色の退色防止 | ◎ | △ |
耐水性(耐水性のある用紙に限る) | 〇 | 〇 |
コールドラミネートの相性の良い用紙(メディア)について
当店で取扱のコールドラミネートは塩ビ(PVC)素材でできており屋外でも強い素材となっております。その性能を最大限に発揮するために推奨する用紙(メディア)は樹脂素材のものとなります。では、樹脂素材以外のマット紙、光沢紙にラミネートをした場合はどのようになるのでしょうか。
結論から申しますと・・・水に弱く、破ろうと思えば破れます。下記のリンクより実際に水に濡らした状態、破れた状態を紹介していますのでご確認頂ければ幸いです。
コールドラミネートとホットラミネートの強さを比べてみました!
いかがでしょうか。使用用途によって使い分けると良いのですが、屋内で小さめのメニューブック代わりに使うなどの場合はホットラミネートがお奨めですし、ポスターや大判ものへの加工やそれ以外で屋外での使用や耐久性や耐水性を求められる場合はコールドラミネートをお奨めいたします。
ちなみに当店のラミネートはコールドラミネートとなりますのでお間違いなく。
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知識の泉~トリビア~ 実証編