コルトンとは電飾看板やLED看板など内照式の看板で使う、銀塩写真※の手法により透明や乳半などの光が透過するフィルムに像を浮かび上がらせたものを指します。
なんだかややこしい説明になりましたが、簡単に言うと光を透過させることの出来る銀塩フィルムです。
銀塩写真とは
銀塩という化学物質を感光材料として印画紙に写したものでひと昔前では主流だった印刷手法の1つ。
ただ2000年代頃からのデジタル化の流れにより銀塩プリント需要が減り、手軽に出来るインクジェットプリントが増えた為にコルトンという言葉を聞かなくなってきました。
そんな流れの中、本来はコルトンと言えば銀塩フィルムだったのですが、インクジェットプリントで光を通すバックライトフィルム(電飾フィルム)を使用して印刷したものもコルトン印刷と呼ぶことが多くなってきました。
※以下より、本記事ではバックライトフィルム印刷とコルトン印刷はほぼ同じ内容として進めます。
電飾フィルム系のポスターの種類と呼び方
バックライトフィルムの他にも、コルトンフィルムや電飾フィルムなど印刷会社やユーザーによって呼び方が違うため、バックライトフィルム・電飾フィルム・コルトンフィルムの3種類とも頭に入れておくとよいでしょう。
銀塩フィルムのコルトンは銀塩ならではの美しさ、耐久性に優れていていますが、昨今のインクジェットでのコルトン印刷も銀塩に劣らぬ美しさ、そしてラミネート加工をすることで耐久性にも優れ、写真の入っているポスター印刷やお店のメニューに使う看板によく使われています。
バックライトフィルム電飾看板の種類について
看板には様々な種類がありますが、電飾看板で夜に光が必要な場合や屋内でも光らせて目立たせたい場合、内照式と外照式の電飾看板があります。
外照式看板
外照式看板は、点灯しない看板に外付けライトで照らしているものです。
投光器を買って自分で付ければ安価に製作できますしコストで言えばピンキリですが、既製品でも安いモノだと大きさによっては光がムラになることがあったり、印刷の表面の加工(ラミネートの種類)によっては光の反射でうまく照らせない場合など、ムラ無く綺麗に照らす為には技術や計算が必要になることがあります。
しかし、看板と照明の組み合わせを選べるので汎用性があり、お店の雰囲気に合わせて好きな素材やライトを使用したアレンジが可能です。
内照式看板
内照式看板は、コルトン印刷として電飾フィルム、バックライトフィルムを使用して内側から照らしているために反射せず綺麗に照らすことが出来ます。
内部に仕込む照明は昨今LED主流になってきてますが一部、蛍光灯タイプも存在しています。
内側からライトを照らすメリットとしては均等に光が届きやすく、発色が鮮やかに見えます。
看板の形は様々あり、スタンド式やポスターパネル式、お店の上部にある大型看板、ファーストフード店のカウンター上のメニューで差し込み式で交換が可能な備え付けの電飾看板などでコルトン印刷されたメディアが使用されます。
どんな素材があるの
コルトン印刷で使用される素材で多いのが、裏面に糊加工がされてるものであればポリ塩化ビニル(PVC)、糊加工がないもの(差し込みタイプ)ではポリエチレンテレフタレート(PET)です。
ポリ塩化ビニル
ポリ塩化ビニルは塩ビ(PVC)と呼ばれ、耐酸性や耐アルカリ性、耐水性、耐候性に優れています。
色褪せもしにくいので長く使いたい人にお勧めです。
ポリエチレンテレフタレート
ポリエチレンテレフタレートは通称PETと呼ばれるポリエステルの一種で、ペットボトルにも使用されている身近な素材です。
また、リサイクル可能、燃えても有害物質を発さないというエコな商品でもあります。
しかし、耐酸性や耐アルカリ性が低いため屋外など日光が良く当たる場所では劣化が早いというデメリットがあります。
どんなインクに対応してるの
本来コルトンと言えば銀塩ですが、インクジェット用のコルトン印刷に対応しているインクは水性顔料インク、エコソルベント(溶剤)インク、UVインク、ラテックスインク、レジンインクなどがあります。
コルトン印刷の用途
コルトン印刷はあまり聞き慣れない言葉ではありますが、私たちが日常で目にするあらゆる物に使われています。
たとえば飲食店等の街中の電飾看板、携帯ショップ、化粧品売り場、眼鏡店、映画館、カラオケ店など、幅広く取り入れられています。
コルトン印刷の種類
コルトン印刷については糊付きフィルム、糊無しフィルムのほかにFFシート(フレキシブルフェイスシート)と呼ばれる物があります。
コルトンフィルムの糊付き
コルトンフィルムの糊付きは、塩化ビニル(PVC)素材のものが多く、看板のアクリル板などの光を透過する盤面に直接貼り付けるタイプです。プリクラのように裏側がシール状になっています。
コルトンフィルムの糊なし
コルトンフィルムの糊なしは、PET素材のものが多くアクリル板等に挟んで使用します。PET素材はコシがあり固めなので差し込みにも扱いやすいです。そして糊で接着しないので抜き差しが手軽に行えるので、サイズが合えば別の看板に再利用することも可能ですね。
FFシート(フレキシブルフェイスシート)
FFシート(フレキシブルフェイスシート)もPETと同じくコシのあるシートで、とにかく丈夫で軽いのが特徴です。
また、大型の電飾看板も得意で大々的にアピールしたい人におすすめです。塩化ビニルとポリエステル繊維で出来ています。
※FFシートはソクプリでは取り扱いがありません。
ソクプリではバックライトフィルム(コルトン)の印刷可能サイズはB3(364mm×515mm)の注文から最大1050mm×10000mmまで対応が可能です。定型サイズ以外にもオリジナルサイズに対応します。ぜひお試しくださいませ。
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電飾用バックライトフィルム
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光の透過性に優れています。電飾看板として店舗や催事、イベント等での使用に適しています。シール加工はされていませんのでご注意下さい。
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2,390円(税込) ~
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光の透過性に優れたのり付き用紙です。イベント会場や、店舗などの電飾看板に貼り付けてご利用いただけます。